爽やか王子の裏側は




そのまま走って走って家まで走った


はぁはぁと息を整える


…もう、今までみたいに園川くんとは仲良くできないのかもしれない


唐突にできてしまった距離



『そんなんじゃないよ』



その一言がこんなにも刺さるなんて


『友達だよ』


喜べないなんて


贅沢になっちゃった



はぁ



「姉ちゃん?」





「快斗」


「どうしたの?」


え、あ


すぐに笑顔を作った



「ただいま快斗」


「ねぇなんか無理してない?」





「笑い方キモい」


き、え、ええ、姉ちゃん泣くよ?


「無理やり笑うのやめてよ」


「あ、ごめん?」


「うん、とりあえず家入ろう」


あ、はい



キモいって言われた…



狭い玄関に2人で入り靴を脱ぐ


「ただいま」

「ただいま〜」


「おかえり!!」



…え?



普段は聞かない返事と声に快斗と私の動きが止まる



「お帰り2人とも!」





「「お母さん!」」