「西村!交換しよ!」
!
この声は、宇野?
声のする方を見ると宇野が西村にハチマキを差し出していた
「俺結構まじなんだけど…西村のこと」
…
宇野と西村の距離が少し近づく
でもそれ以上は行かせない
「園川くん!?」
「園川?」
2人の間に入る
「ごめん宇野、ちょっと西村借りるね」
笑うことを忘れていたのに気づいた時はもう宇野の前を去っていた時だった
西村の腕を引いて人を避けてぐんぐん進む
「園川くん?どうしたの」
テント裏側…都合よく人がいなかった
「…」
えと
やばいなんていうか考えてなかった
ハチマキもらってくれ?
ハチマキちょうだい?
いや、ダサすぎるだろ
えっと
西村の腕を掴んだまま頭を悩ませる
「園川くん…あの」
?
あ
「ごめん、腕…」
いつまで掴んでんだよ俺
あーどうしよ柄にもなく緊張してる…
ハチマキがどーのの話題だけでなんでこんなにも心臓が騒がしいなんて
恋ってやつは恐ろしい


