爽やか王子の裏側は




「園川くん!」





柔らかい声に足が止まる


「西村」


黒いポニーテールを揺らして駆け足で寄ってくる


その姿を見るだけですでにちょっと息苦しくなる


「次だよね。」


「ああ」


「頑張って!あ、あの私…一番応援する!」


!!


ぎゅっと目を瞑ってそう言った


確実に心臓が波打つ


「ありがとう…大翔にはぜってぇ負けない」


「長谷川くん?」


「だから…俺のこと応援してね」


俺を見上げる西村の桜色の頬に触れた


びくっと体を揺らして目をパチパチさせる


「…ふふ、うん!」


ふわっと花が咲く


ドキ


確実な効果音となって胸を締め付ける


苦しいのに、心地いい


離したくない


どうしたらこの花は俺のものになるんだろう



大翔、お前が言ってた自覚ってやつ…多分俺しちゃったみたい



「もう一回頑張れって言って」


「ふふ、頑張れ!!園川くん!」






あああああ



どうしよ…めっちゃ




好き