「ですよね!外国の挨拶みたいな感じだよね!ほっぺにキスくらい別に…」
「ちょっと待て」
びっくぅ!
え…なに?
思ったよりドスの効いた低い声にビクッとした
「ほっぺに…何?」
「ほ、ほっぺにキス」
…え、な、何何何
びっくりするほど顔やばいんだけど
怖い怖い
「どういう経緯でそうなったわけ?」
えぇ
「当番で…なんかいろいろあって何かに本気出すらしく…そのあとなんだか…うん。」
ま、ざっとこんなもんだ
(まったく理解不能である)
「本気出すねぇ…」
「からかわれただけだよね」
「…もちろんだよ、からかわれただけ」
斜め下に目線が行っている
少し口が開いていて普段の園川くんからしたらあり得ないほどの表情のない顔
「…どっちの頬?されたの」
え、されたのってキス?
「こっち…」
右の頬を指差す
「…そう」
ぐん!
「うわっ!」
指差してた右手を引っ張られて園川くんとの距離が縮む
ドキドキドキドキ…
心臓やかましいって
くいっ
へ?
右頬に親指をそわせて吹き上げるように動かした
「な、何してるの?」
「…なんでもない」
園川くんは少し不機嫌そうにつぶやいた
なんでもないじゃないよ…
心臓がやばいんだけど
園川くんに触れられてる
そう実感するだけで胸が苦しい


