爽やか王子の裏側は




瞬間さらに赤くなった長谷川くん


え、ええどうしたどうした


普段の長谷川くんからはあり得ないほどの表情の変化


「いや、ごめんあの、起きてるとは思ってなくてその」


は、長谷川くん?


手をバタバタさせながらバックしていって机にぶつかった


…ちょ、ww


あまりのテンパリように顔が緩んでしまう


「え、ちょ、西村華乃?何笑ってんの」


堪えようとしても次々と口から漏れていく吐息


ふ、ふふふ


「ふふふ、長谷川くん」


どうしたっていうんだ


「え」


「焦りすぎだよーふふふ…」


だってあのクールビューティーな長谷川くんがこんなに間抜けになってるなんて

おかしくて笑ってしまう


俺のことも考えてって言われたけど


わざわざ言われなくても頭に浮かんできてしまうくらい


長谷川くんの存在は大きいみたい



「ご、ごめんねふふ。あんまりにも珍しかったからつい」


ポケっとした顔を向けて硬直していた長谷川くん


「はぁぁぁぁ」




わっ

な、なにさ

なんでそんなため息つくのさ


「西村華乃さぁ…」


ワイ?


離れていた距離を詰められる

そのときはもういつもの無表情に戻っていた


「無防備すぎるんだって」


無防備…


なんか前も言われた気がする


「他の男の前でもそんな顔して笑ってるわけ?」


そんな顔…とは


どんな顔かはわからないけど、私が心から笑えるのは


「園川くんと長谷川くんの前くらいだよ?」


どうしたというんだ少年


私の回答に少し眉間にシワを寄せている