爽やか王子の裏側は




長谷川くんのことだから知らなかったーとでも言うと思ったのに


「俺やっぱ兄貴が教師だしなんか人気あるみたいだからよく絡まれるけど
俺と兄貴は別人だからもう気にしないことにした」


な、なるほど


「だから騒がせとけばいいんだよ。逆に堂々としてれば?」


へぇ…意外意外


「あんまり他人の目は気にならないってこと?」


「気にしないってこと」


私はいつもなんだかんだ周りの目に怯えて生きてたから


あんまり思いつかない考え方


確かに…それもいいね


「長谷川くんって思ったより強いんだね」


「えーなにそれ」


「なんか…かっこいいね」


堂々としてるか


「…」





長谷川くんの言葉に感動していると急にしんとしてしまった


「長谷川くん?」


「ん、あ、いや…」


「どうしたの?」


「いや…多分なんでもない」


多分?


なんだそれは


多分なんでもないって初めて聞いたんですが




「あ、西村ご飯食べてないの?」


私が持っていたお弁当に視線が来る


うん、誰かさんのせいでね


「じゃ一緒に食べよーいいとこがあるよ」