爽やか王子の裏側は




「あ!お兄さん今日もこんばんわ!」


「こんばんわ」


長谷川くんはふっと笑った


「西村華乃の兄弟だったんだな。じゃあいつもの男の子は弟?」


「うん、そうだったんだね」


「思わぬとこで繋がってたな」


ほんと、世間は狭い


「てか、体調はもう大丈夫なのか?」


「うん。寝たらすっかり良くなったの。看病ありがとうね」


「おう」


くいくい

ん?


繋いでいた手を引っ張られて柑奈を見る


「どうしたの?」


「この人ってお姉ちゃんの彼氏?」





な、か、彼氏!?


「ち、違うよ柑奈!」


「えーでもかっこいいよ?」


「かっ!?ま、まあかっこいいけどもお姉ちゃんの彼氏じゃないよ」


「ええー」


明らかに不服そうな顔をする柑奈


やれやれ


「ふーん。君は俺がお姉ちゃんの彼氏だったらうれしいの?」


な!?


「長谷川くん!?なに言って」


「嬉しい!!」


柑奈ああああああああ!


思わず赤面して柑奈の口を塞ぐ


「そっか、ははっ」


長谷川くんは片手で口元を覆いくしゃっと笑った


…意外だ


こんな笑い方できたんだ


「だってよ西村華乃」


ふぁ!?


「付き合う?」


な!!


「からかわないでください!!」


「お姉ちゃん顔真っ赤ー!」





「帰るよ!柑奈!」


「うん!バイバイ彼氏さん」


ちがうってのぉぉぉ!


「じゃあねー」


「ま、また学校で」


ぎこちなく挨拶をし早足で歩く





「からかわないでください…か」