爽やか王子の裏側は

園川side





まだ残ってる西村のちょっと爽やかな、でも甘い香り


お、俺は何を…


なんか…思わず…


「…あーあ。帰っちゃった」





「大翔」


「…なんか、2人で話すの久しぶりだね」


「…そうだな」


「面白いね。西村華乃って子」






「フフッそうだな」


あいつには関係ない俺たちのくだらない喧嘩事にあんなにも必死になっちゃうんだから


控えめなやつだと思ってたのに


意外にズカズカくるし、前向きで、まっすぐで



その全部が…



その…全部が?


何?




「へぇ…驚いたな。お前そんな柔らかい顔できたんだな」


は?


「今、スッゲェ穏やかな顔してるよ?」


「そうか?」


「うん。きもいくらい」


くそ、このやろう


「不思議だよね。自分のことじゃないのに。
お節介焼きで…最初は綺麗事が好きなめんどいタイプだと思ってたのにさ

まだしっかり関わってから一日しか経ってないのに…もっと知りたいって思うくらい目を奪う子だね」


…?