爽やか王子の裏側は




俺は大翔の抜けた穴を埋めるために先生やコーチにしごかれた


俺に出来なくて、大翔にできたことを俺にやらせようとする


俺は大翔の代わりだった



あいつが指なんか守って部活をやめたから


大翔のいない部活は今までとは全然違った


ただキツい


苦しい


楽しくない


自分のスキルが上がっても何も感じない


前よりも伸びは悪くなっていく


大会に出場した時も


自分のベストは出せず


予選敗退という結果だった



完全にやる気を失った


大翔ごときでここまで下がるわけではない


多分俺自身が


陸上に魅力を感じなくなった


あの時陸上を優先しなかった親友に腹を立て


親友の穴を埋められなかった自分に腹を立て



続ける理由をなくし、2年の冬


大翔が部活をやめてから3ヶ月後


俺も部活をやめた