慌てた様子で来たのはクラスの衣装であろうままの
翔哉さんの姿

「良かった。いた」

はい?

「愛実に似た女が車に乗ってたのを見たから」

間違いじゃないです。
あたしです。
そして車は、伊蕗にぃの車です

「で?何。その浴衣」

浴衣?

「何か変だった?」
「いや。可愛すぎだろ」

ボボっと顔が赤くなるのが分かった

「見せたくねぇな。他の奴らに」

「な、何言ってるの」

「本当のことだろ?
あー。今日はこのまま寮に帰ってきて」

はい?

「じゃあな」
そう言って帰っていった翔哉さん

「何なの・・・」