朝起きると何だか苦しい夢を見た。ハッと目を覚ますと私の上に怜の腕と足が乗ってて抱き枕にされていた。

悪夢の理由は怜だったみたいだ。皆に見られたらどうするのだろう。

とりあえず重いのでどけようとしたらがっちり固められてしまっていてどけれない。

「怜、起きてっ」

皆が起きないよう小声で腕を叩いた。するとうっすら目を開けてまだ寝ぼけているようだった。

「んー。なぁに〜」

「起きたいから足と腕よけてー」

「やだー」

怜はぎゅーっと抱きついてきた。かわいいと思ったが皆に見られるとさすがに恥ずかしいので無理やり腕をどけた。

また腕を乗っけてきてもう一度よけてよーっと言うとあと1分だけと言うのでそのままでいた。

少し経つと怜は目が覚めたのか体を起こした。

「おはよー」

「うん!おはよ~」

かわいかったと言おうと思ったが言わないでおいた。

付き合うとこんなにも違うのかと思った。本当に隠していただけなのか疑いたくなる。

私達は起きて歯磨きなどを済ませて朝ごはんの準備をした。

もうすぐできる頃に皆ぞろぞろと起きてきた。

「おはよぉ。今日もいい匂いだー!」

このお泊まりで春野くんは寝起きでもテンションが変わらないことがわかった。朝からも変わらずにハイテンションだ。

「皆おはよー!今日の朝ごはんはオムライスだよー」

皆席についてご飯を食べた。

ご飯も食べ終わりご飯を作る係だったため、お皿は別の人が洗ってくれるので他の人達は荷物をまとめた。