『泣きすぎだっつーの、馬鹿』
そう言って潤ませた瞳は綺麗な琥珀の様で、俺はその眼を忘れることはないだろう。
最初の印象はよかった。貴方は俺のことを見てニカッと笑ってその顔にキュッとなった。今思えばその時にはもう惚れていたのかもしれない。でもそのあと練習の時はもう最悪。怒られるし蹴られるし、まあ俺が悪いとこもちょっとあったかもしれないけど。そして卒業式のこと。貴方におめでとうの言葉と共にその言葉を言った。でも貴方はとても悲しそうな顔で× × × 。といった。まあ予想はしていた。どこか期待はあったけど、そりゃそうだよね。紗夜さん✕ ✕ ✕ ✕ ✕。その言葉を聞いて貴方はとても何かを押し殺した表情をして笑っていた。ねえ、紗夜さんそんな顔しないでよ。俺は貴方の笑顔が、何より貴方が× × × から、笑って欲しかっただけなのに。
