「た…単純ってー…」

「いいから、メシ食うぞ」


言い返そうとしたあたしの頬を、樹の片手でむにゅっと挟まれた。


リビングのダイニングテーブルの上には、すでに朝ごはんの用意がされていた。


赤いチェク柄のランチョンマットの上には、サラダとベーコンエッグの乗ったプレート。

他には、トーストとリンゴジュース。


そして、「はい」と言って出されたのは、冷静ポタージュ。