ちーちゃんの部屋で爆睡していたあたしを樹が叩き起こす。

勝手にカーテンを開けられ、顔に直撃した太陽の光で眠りから覚める。


「…ふぇ?今、何時…?」

「30分も寝坊してるぞ」

「…うそっ!?」


“寝坊”という言葉に一瞬にして目が覚めて、あたしはベッドから飛び起きた。


今日は、前々から中学の友達と遊園地に行こうと約束していた日だ。


「なんで、もっと早くに起こしてくれなかったの!」