「…初めから素直になってれば、もっとかわいいのに」


みんなの前じゃ言わないような甘い言葉に、恥ずかしくなって思わず顔を背ける。

そんなあたしの顎に手を添える樹。


「…デザートは、お前だから」


ふわりと優しい樹の声に、脳が痺れそうなくらい心地いい気分になる。


まるで、睡魔に襲われたかのように…。

あたしはゆっくりと目を閉じた。