7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。

あたしはスクールバッグをリュックのように背負うと、樹の自転車の後ろに飛び乗った。


「樹!乃愛ちゃんには優しくしなさいって、いつもいつも言ってー…」

「あー…、はいはい。じゃ、いってきます」


樹は、おばさんの言うことを最後まで聞かずに、自転車のペダルに足を掛けた。


「いっくん。しばらくの間、乃愛のことお願いね」

「わかりました」

「じゃあママ、いってきます!」