漆黒の鏡 記憶のかけら

「朝から元気がいいですねー」



(あっ)



すると、穏やかな声が後ろから流れてきた。




「「おはようございます」」



「おはようございます、朱巴さん」



「おはようございます」



朱巴さんの登場に場がにこやかな雰囲気になる。




「おーい、お前ら。朝飯出来てんだから、早く入れよ」



にこやかな雰囲気に、ダイニングの方から恣枦華さんの声が通る。



「あ、はーい」



「お腹空きましたねー」



「行こっか」



「あ、うん・・・・」



朱笆さんと恣枦華さんは学生ではなく年齢は違うけど社会人の人だそうだ。



この4人の男性が、一緒に生活している人たちである。



左前髪の3分の一半分から耳にかけて3つ編みをしていて、左耳に何か赤い液体ぽい物が入ったピアスをしているのが紫衣羅くん。



(あのピアスなんなのかちょっと気になるけど、血ではないよね)




見た見通り優しくて芸能人みたく綺麗でかっこ良く、私をいつも気にかけてくれる、男の子。





なぜかいつも、私に会うたびに近づいては触れようとするのが碧斗くん。



女の子のように可愛い顔立ちをしているのにかかわらず、可愛い女の子が大好きな男の子。



悪い人ではないけど、少々反応に困るからやめてほしい。




私達の会話に入ってきたのが、穏やかな雰囲気を持つのが私より7歳年上の朱巴さん。



モデルさんみたいにきれいで、まるで女性のようで、本人によるとフランスと日本のハーフらしい。



あまりにもきれいなので、女の私から見ても羨ましく感じることがある。




そして、ラウンジの方から声を掛けてきたのが、私より9歳年上の恣枦華さん。



少し怖そうで近寄りずらい雰囲気で、いつも何かしら苛ついていて気難しい性格みたいなので、少しだけ苦手意識を感じる。