漆黒の鏡 記憶のかけら

「とりあえず、出るか」



「そうだね・・・・」




カラクリうさぎが消えた後、それぞれの手に何個か付けられた鍵が現れた。



「これは鍵でしょうか?」



「どういう仕組み?魔法みたい」


「・・・・・・」


鍵が突然出てきたみんなが驚いている中、恣枦華さんがどこか気に食わなそうな表情をしていた。


【ガチャ】



「えっ」




紫衣羅さんが鍵をドアの鍵穴に入れて開けると、思いもしない景色に驚きの表情を見せた。




「これは、庭?」



「・・・・・・・・」




私達はその部屋から出て外へ出てみると、見渡すかぎり広い庭園のような庭だった。



そして目の前には、洋館のような大きなお屋敷が建っていた。



そのお屋敷の存在は、誰一人と知らない建物である。




「もしかして、ここで住むって事?」



確かにカラクリうさぎは、『ここで生活して』と言われたけど、つまりはこのお屋敷で暮らせってことになるのだろう。



「しかし、ここはどこなんだろう」



「架空の世界と言ってましたよね」



紫衣羅さんと朱巴さんは、不可解そうにあたりを見渡す。




すると、朱巴さんは手探るかのようにお屋敷の門へ向う。



「!?・・・・えっ」



「朱巴さん?」



「・・・・どうやら、閉じ込められているみたいですね」



「えっ」



朱巴さんの言葉に揃うように門へと近付く。



「・・・・!? これは!」



「バリア?」



「結界みたいなものです」



「んだよっ どこにも逃げ場はねえって事かよ」



「・・・・・・・・」



探すしか方法はないのだろう。



私達の【大事な想い】というものを。



それしか、出る方法はないんだろう。




どこにも逃げれない状況に、硬くに落胆する表情が全員から感じられる。