漆黒の鏡 記憶のかけら

私はコンパクトミラーに手ひらに置きゆっくりと開けた。




「!?」




開けた瞬間、突然まばゆい光がコンパクトミラーの中から光り出した。



でも、その光はすぐに消え、次に出てきたのは━━━。






「ふう、ようやく開けてくれたんですね。
待ちくたびれちゃいましたよー」




「!?」



「なっなんだ?」



「うさぎ?」



「・・・・・・・・」



(あれは・・・・)



「ふふふ~~♪」




コンパクトミラーから現れたのは、うさ耳の帽子を被った女の子だった。




「そうですね、お話ししておきましょうか。でも、あとはあなた方が考えることですけどね」



「えっ」



女の子は意味深な言葉を私達に放ってくる。





「ふふ」




そして、相変わらずにやけた表情のまま話し始める。





「私は゛カラクリうさぎ゛と言います。ここはあなたが方がいた世界ではない、架空の世界です」


(カラクリうさぎ?)


なぜか、その名前は聞き覚えがあったが、どこでかはさっぱりだった。



名前を言った直後、突然、信じがたい真実を告げる。




「架空?」



「創りだされた世界のことです」




「はあ?何だよそれ!」




カラクリうさぎの言った言葉に恣枦華さんは、苛立った感情でカラクリうさぎにぶつける。




「仕方ないじゃないですか、そうしなければならなかったんですから」



カラクリうさぎは開き直った言い分で恣枦華さんに投げやる。




「はっ?」



「そうしなければならない状況って・・・」



「次第にわかりますよ♪ただ1つ言えるとしたら、大事な想いをあなた方は誰一人持っていないという事です」



にやけながらも、その声はどこか冷たい感じに聞こえた。



「大事な想い?」




(!?)




カラクリうさぎが放った言葉に、とある感情が頭の中に出てくる。




(そうだ・・・この子はあそこで、それにカラクリうさぎは私が)




ああ、だからあの時、言われていたあの言葉はこの子からだったんだ。




でも、大事な想いって・・・・・・・・一体?