漆黒の鏡 記憶のかけら

それから今日の部活が終わって、何気なく軽く玖楼に愚痴る。


玖楼もまた同じ部活だったりする。


『あー今日も怒られちゃった』



『当り前だろ。いいかげん真面目にやれば?』


『えーやだよ』


『即答で言い返すなよ』


『試合ではちゃんとやってるし、よくない?』


『よくないだろ。ていうか、練習も真面目にやってもないのに試合で結果出るんだよ』


『うーん、才能じゃない?』


『うぜえ』


そう練習はちゃんと出てるものの、女の子がいるとつい練習を中断し駆け寄ってしまう俺なので、真面目に練習していないと思われがちである。


でも、実際真面目に練習していないのも本当だったりする。


結構適当にやってるのも事実なので。



適当だったり練習を中断したりして真面目ではないのだけど、なぜか試合では普通に結果を出せるのが俺だったりする。


それから3年になっても、不真面目さが通ったのか部長になることはなかった。


で、なったのは玖楼になったりする。


『聞いて、今日ラブレターもらったよ!』


『ああ、そう、よかったね』


『もう少し驚いてよ』


『この前も貰って告白されたのに付き合ってないんだろ?』


『うーん、だって。ほかの女の子に声かけにくくなるじゃん』


『ああ、そう、そろそろ帰るぞ』


『はーい、部長ってめんどくさそうだね』


『お前が任命されればよかったのにな』


『あはは、俺は不真面目だからねー』


おそらく、玖楼は俺を任命されれば女の子に声を掛ける暇もなくなると、安易な考えを持っているのだろう。


まあ、確かにそれはそれで困るけど。