漆黒の鏡 記憶のかけら

(・・・・・・・あったかい)



人のぬくもりを感じる。



人の温かさに目が覚める。



「・・・・・・んん・・・・・・ん~」



「おはよう♡」


「・・・・・」


目を開けると、なぜか目の前に碧斗くんが笑顔で迎えられる。


「ええっ!?えっと・・・・・・」


(これは、どういう状況なのだろう?えっと・・・・あ、そっか、あのまま寝ちゃったんだ)


「えっと、あの・・・・」


「すごくかわいかったよー」


そう言って抱き付かれる。


「ちょっ・・・・離してっ」


「えーやだ~」


近い以前に至近距離すぎる。



「あーかわいすぎる」



結局、しばらくは離してくれず、ずっと抱き付かれていたのだった。




「で、なんで一緒に寝てたの?」


(あ、やっぱりあれは寝ぼけてたんだ)


「それは、部屋に行ったら寝ちゃってたから、それで側に近寄ったら」


「それで引き寄せちゃったんだ」


「う、うん・・・・」


「ごめんね」


「ううん」


「・・・・・・・・」


なぜだろう、謝ってきてくれているのだけど、碧斗くんはなぜにこやかなのは?



そんなに嬉しかったのか。



よく分からないけど。