「おい・・・」
すぐそこで、誰かの声がした。
「う・・・わっ!?」
そして
あたしと竣君が引きはがされた。
「お前、何してんの?」
目の前にいたのは、さっきの金髪男。
あたしは呆気に取られていた。
「・・・誰?」
落ち着きを取り戻した竣君が、低い声で金髪男を睨んだ。
「こいつの・・・・・彼氏だけど?」
え?
えぇ!??
「何だよ・・・・。
男いたのかよ。」
竣君は今度はあたしを睨んで、その場を立ち去って行った。
あたしは
イマイチ状況が飲み込めなかったけど、
とりあえず助かってホッとしたら
足の力が抜けて、その場にへにゃへにゃと座り込んだ。

