そんな私に届いたのは……いつもと変わらない、舜先輩の声。



「今日も仕事が山積みだ。もうすぐ中間テストがあるだろう。1週間前から生徒会の活動もなくなるから、それまでに溜まってる仕事を片付けないといけない」

「……」



あ、れ……?



「決算もだが、そろそろ2年を対象に進学先のアンケートも集計する時期だし、部活動も3年が引退した部があるから部費の調整もしていかないといけない」

「……」

「テスト前までに終わらせるぞ。各自割り振った仕事に専念してくれ」



そう言い放ち、自分の席に戻って行こうとした舜先輩。

どうして……?

絶対に、何か気づいているはずなのに……何も聞いてこないんだろう?

聞かれないほうが都合はいいはずなのに、気になってしかたなかった。



「……あ、あの」