「舜先輩たち、もう来てますよね……」



会うのが、やっぱり怖いな……。

そう思った時、ぽんっと優しく頭を撫でられた。



「大丈夫だ。俺がついてる」



蓮さん……。

蓮さんのひとことに、緊張が解けていく。

私は笑顔でこくりと頷いて、生徒会室の扉を押した。

ここでグズグズしてても、どうにもならない……。

扉を開けると、中には南くんと……舜先輩、滝先輩の姿があった。

平静を装い、挨拶をする。



「お疲れ様です」

「お疲れ由姫~!」



いつも通り挨拶を返してくれた南くんに続き……舜先輩と滝先輩が、私のほうを見た。

その表情からは、何も読み取れない。



「お疲れ」

「お疲れ様、由姫」



ただ、ふたりとも……いつものようにそう返事をくれた。