総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

にっこりと微笑んだ海くんは……。



「俺、本気で探してるんだ」



私をじっと見つめながら、そう言ってきた。

その瞳に、ドキッとしてしまう。かっこいいとかそういう意味じゃなく……獲物に捉えられそうな小動物の気分になった。

か、海くんには、今まで以上に注意しなきゃっ……。

敵は身内にあり……って、敵じゃないけどっ……。

本当は、2ーSのみんなに頑なに隠す理由はない。

でも……弥生くんと華生くんには、秘密を共有させるのが申し訳ないし……海くんは……。

単純に、ちょっと怖いっ……。

優しくて頼りになる海くんの何が怖いのかはわからないけれど、サラの話になった途端、目の色が変わる海くんに少しおびえていた。



「由姫も何かわかったら、教えてね」





*次回の更新は6月12日(金)13:00〜*