総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜



「正攻法で探そう」



こういう体力仕事は、夏目に譲るとして……俺たちは俺たちらしい方法をとるべきだ。





「生徒の名簿を全て確認し、サラと思わしき人物を洗い出す」



それが一番、てっとり早い方法だろう。



「……待て、でもまだこの学園の生徒だと決めつけるのは早いんじゃないか……?」



俺の意見に、滝が苦言を呈した。



「fatalのやつらに会いに、変装してきたっていうことも考えられるだろう?」

「確かにそうだが……」



それは俺も考えた。

ただ、多分その憶測は間違っている。