総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

……ああ、やっぱり今はそっとしておいたほうがいいな。

これ以上何かいっても不機嫌を煽るだけだろうし。

それに今は……秋人のご機嫌をとっている場合でもない。



「どういうことなんだ……」



サラがここに来るとして、目的はいったい……。

他に、知り合いがいた、とか……?

……いや待て。まずサラは今、どこにいるんだ。

引っ越したとだけ聞かされている俺たちには、サラの行方はわからない。


もしかしたらサラは……思っている以上に、近くにいるのか?



「なあ春季」

「……」



俺の呼びかけに、春季は無反応。



「一個だけ質問に答えてくれ」

「……」

「春季は……サラの居場所は知っているんだよね?」

「……」

「うん、ありがとう」