総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

春季本人は、少しも表情を変えることなく、スマホを見ながら答えた。



「……さあ」



……黒、か。

春季は……サラについて、やっぱり知っているらしい。

だとしたら……やっぱりおかしい。

もし春季が、サラがここにいることを知っているとして……少しも動揺していないことが。

少なくとも、すぐにサラを庇いにいくとか、そういう手段をとるはずなのに。

春季の様子からして……サラがここにいたのは、春季に会う以外の理由があるってことだ。



「……お前、マジで死んでよ」



春季の態度が気に入らなかったのか、秋人が言葉を吐き捨てた。



「春季のこれは元からだろ。そう怒るなよ」

「俺に指図すんなって冬夜も、うざいからさ」