総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

「それは……本当にサラだったの?」

「冬夜……」



俺の質問に、夏目が何かを訴えるように見つめ返してきた。



「……俺が……サラのこと、見間違えると思うか……?」



……っ。

そう、だな。

fatalの人間が……俺たちが、サラを見間違えるなんて考えられない。

サラだけを求めて、サラとの再会だけを待ち望んでいる。そんな相手を……見間違うはずない。

夏目の話を、一旦頭の中で整理する。

俺も自分で思っている以上に動揺しているのか、指先が震えていた。

サラが、制服を着ていたとしても……。



「……この学園にいるとは、言い切れないんじゃないかな」



俺の意見に、夏目が顔を顰める。



「なんで?制服着てたんだぞ?」