総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

編成表を見て、そう呟いた俺に春季が不思議そうな顔をする。



「ああ、あの双子か、強いのか?」

「うん、強いよ」



間違いなく、fatalの次期総長と副総長はあのふたり。そう確信しているほど、ふたりには期待しているし、実力は認めている。

俺にとって、素直でかわいい後輩だ。



「ふたりがかりで来られたら、夏目や秋人はやられちゃうだろうね」

「……んなわけねーだろ」



俺の言葉は聞こえていたのか、奥のソファで寝転んでいる秋人がぼそりとそう言った。

秋人にしては、口調が荒れてるな。今日はいつにも増して不機嫌だ。

秋人だって、一応副総長って立派な立場なんだから、もう少し自覚を持って欲しいけど……。