「ありがとうございます……」
そんな言葉しか返せない私を、許してほしい……。
いつかきっと……同じ言葉を、返すから——。
「俺は一旦生徒会室に戻る。多分そろそろ舜たちも戻ってくるだろうしな……俺がいなかったら不自然に思われるだろ」
蓮さんの言葉に、ハッとした。
そ、そっかっ……。
「舜たちには……今は適当に言い訳しておく。まあ……南もどうにか動いてんだろ」
「え……?」
さらりと言われた言葉の中に、違和感を見つけた。
南もって……ど、どういうこと……?
目を見開いた私を見て、蓮さんはにやりと口角を上げた。
「南も知ってるんだろ?」
……っ。
「ど、どうして、それをっ……」

