『俺は、まっすぐなサラが好きだよ』
あの優しい笑顔は……もう、消えちゃったの……?
胸がぎゅっと、強く痛んだ時だった。
——ゴツっ!!
鈍器で殴ったような嫌な音が響いたと同時に、秋ちゃんの手が緩んだ。
私はすぐに秋ちゃんから離れ、拘束から解放される。
秋ちゃんは、痛そうに頭を押さえていた。
……誰?
視線を上げると、そこにいたのは……。
「きたねー手で触ってんじゃねーよ」
「拓ちゃん……!」
Tシャツにジャージという、完全に部屋着の拓ちゃんの姿。
どうして、ここにっ……!
よく見ると、後ろに海くんの姿もあった。
「遅くなってすみません!」
笑顔で、舜先輩たちに挨拶をしている海くん。
ふたりとも、加勢に来てくれたのかな……?

