《今から第3体育館に来て。じゃないと生徒会のやつらがどうなるか知らないよ》
先輩たちが、危ないっ……!
秋ちゃんから連絡が来て、私は一目散に部屋を出た。
今、fatalとnobleが……戦ってるのかな……?
これって……絶対に、私のせいだよね……。
サラを探していたこんな時期に、乱闘なんて……。
もしかして、もうfatalには私がサラだってことが、バレちゃったの……?
エレベーターから降りて、急いで寮から出る。
……あれ?
私は裏口から出たけれど、寮の周りに人がたくさんいることに気づいた。
あれは……nobleの人たち?
まるで寮を見張るように周りを囲んでいる人たちの姿に、やっぱり何かあったんだと気づいた。
寮が……というか、nobleが狙われてる……。
早くしないと、みんなが……っ。
全速力で、第3体育館までの道を走る。
入り口が見えて、中から騒がしい音が聞こえた。
何かがぶつかるような衝撃音の中に、断末魔にもにた悲鳴が混じっている。
間違いなく、喧嘩が起きているとすぐにわかった。
私はさらに走る速度を上げて、体育館の中へと乗り込んだ。