【side 舜】 それは、過去の資料が必要になり滝とともに資料室へ向かっていた時だった。 今この場にいるのは……俺と滝と夏目と、そして……。 目の前にいる人物の姿に、俺は言葉を失った。 なぜなら……彼女はここにいるはずのない人物だから。 どうして……サラが、ここにいるんだ……っ。 しかも、その制服は西園寺学園のものだ。 まさか……。 ——サラが、ここの生徒だっていうのか……? 「……本当に、サラ……なのか?」 滝が、震える声でそう聞いた。