俺はぐっと、下唇を噛んだ。



「俺も、nobleの幹部ですよね……?除け者に、しないでくださいよ」



どうして……俺には声をかけてくれなかったんだろう。

理由があるとしても、屈辱だ。

nobleの幹部として……もっと、信頼されていると思っていたから。

俺も、まだまだってことか……。

南さんが、舜さんと滝さんを見ながらふっと笑った。



「ま、海くんは連れてってもいいんじゃない?」

「そうだな……」



滝さんが、淡々とした声色で返事をする。



「連絡をしなかったことは謝る。……fatalに、喧嘩を売られてな」



俺は舜さんの言葉に、目を見開いた。

双子からはそんな話を聞いていない……まさか、双子も聞かされてないってこと?