——やめよう。



これ以上、由姫からサラのことを探るのも、由姫を監視するような真似も……。

だって、俺は……。

いてもたってもいられず、俺は生徒会の寮へ向かった。

舜さんたちに、話をしに。






……おかしい。

蓮さん以外の生徒会幹部の家のインターホンを全て鳴らしたが、誰からも応答がない。

全員揃って不在……?

……おかしい。

電話も応答がないし、メッセージにも返事がこない。

先輩たちがいるとしたら……生徒会室か?

nobleにとっての第二アジト。俺はすぐに、生徒会室へと向かった。

扉の前で立ち止まると、中から声が聞こえた。

やっぱり、ここに……。



「第三体育館へ向かうぞ」



……ん?

舜さんの言葉に、驚いた。