《ごめんね……また別の日に絶対しようね!》

「うんっ」

《ひとりで出歩いちゃダメだよ!心配だから、今日は家から出ないでね!約束!》



ぷつっと、切れた電話。



——おかしい。



ずっとしていた嫌な予感が、確信に変わった。

みんな無理になったってことは……多分、nobleに何かあったって考えるのが正しい。

きっと、生徒会で仕事ができたとかなら……私にも教えてくれるはず。慢心とかではなく、そのくらいは信
頼してもらえているはずだから。

でも……みんな私に、隠そうとしているみたい。

ってことは……必然的に、nobleの事情ってことになる。

何が起きているんだろう……。

胸騒ぎが止まらなくて、私はソファの上でぎゅっと足を抱えた。体を抱きしめるように座る。

蓮さん……。