総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

「とにかく、噂が落ち着くまではひとりで出歩くな。今日は1日寮にいてくれ」



有無を言わせない様子の蓮さんに、これ以上聞くことはやめた。



「わかり、ました……」



頷いた私の頭を、いつものように優しく撫でてくれた蓮さん。



「じゃあな」



その笑顔を見た途端、また今朝の夢が脳裏に浮かんだ。



出て行こうとした蓮さんの服を掴んで、慌てて引き止める。



「由姫?どうした?」

「あ、あのっ……」



どうしてだろう……。

ここで蓮さんを引き止めなきゃ、いけない気がして……。



「用事って、なんですか……?」



喧嘩とかじゃ、ないよね……?

じっと蓮さんを見つめる私を見て、蓮さんはまたふわりと笑みを浮かべる。



「どうした?そんな不安そうな顔して」

「え、っと……」