総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

「由姫、絶対にひとりで家から出るなよ」



強く言い聞かせるように、淡々とした口調で言われた。

蓮さんの圧に気圧され、パチパチと瞬きを繰り返す。



「は、はい」

「南以外、誰が来てもあけるな。わかったな?」



本当に、どうしたんだろう……。

今日の蓮さん、過保護すぎるというか……様子が、変だ。



「……何か、あったんですか?」



気になってそう聞けば、蓮さんは一瞬ハッとした表情になった。

けれど、気のせいかと疑うほど本当に一瞬で、すぐにいつもの優しい笑みを顔に戻した蓮さん。



「そうじゃない。昨日も呼び出されたって言ってっただろ。心配なんだ」



その言葉が、嘘には聞こえない。

でも……それ以外の理由があるような、そんな気がして仕方なかった。