総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

「悪い由姫、今日用事ができた」



申し訳なさそうに、そう言った蓮さん。



「あ……そ、そうだったんですね」



用事なら仕方ないっ……蓮さんがいないのは寂しいけど、勉強会はいつでもできるもんね。



「俺はいけないが、南の家ですることになったらしい。南から連絡が来るだろうから、待っててくれ」



蓮さんの言葉に、こくこくと頷く。



「家にも、南が迎えにきてくれるらしい」



お、お迎え……?



「ふふっ、南くんの部屋、すぐ下ですよね?ひとりでも行けますよ!」



寮の中だし、そこまで心配しなくても……。



「ダメだ」



笑みがこぼれた私とは対照的に、真剣な表情をしている蓮さん。

え……?


蓮さん、どうしたんだろう……?

そんな、真面目な顔で……。