サラが向こうにいるとわかった以上、冬夜も流石に反対する気はなくなったらしい。



「でも、どうしてサラが……」

「どうしても何も、もう考えてる暇ないでしょ」



理由なんか……後で聞けばいい。

今は一刻も早く……奴らを潰して、サラと会いたい。



「サラもNo.1の座も、奪い返してやる……」



冬夜だけはまだ何か言いたげではあったけれど、夏目も春季も、俺の意見に反対はしなかった。

久しぶりに、こいつらと意見が重なったよ。

きっと今全員、考えていることは一緒だ。


待ってろ、nobleの連中……。



「サラは——俺たちのもんだ」



どんな手を使っても——奪い返してやるから。