総長さま、溺愛中につき。④〜最強男子の愛は永遠に〜

そこにいたのは、酷く焦った様子の拓ちゃんだった。

あっ……た、拓ちゃん、もう終わったんだっ……!

私の前で立ち止まり、安心したように「はぁ……」っと息を吐いた拓ちゃん。



「電話しても出ねーから、焦った……」

「ご、ごめんね……!」



また心配をかけちゃった……。

私も、これからはちゃんと言いつけを守らなきゃ……。



「……」



拓ちゃん……?

私から海くんに視線を移した拓ちゃんが、なぜか海くんを睨みつけている。



「そんな威嚇しなくても、別に何もしてないよ。俺は先に教室戻ってるね」



威嚇……?

さっきの動揺は嘘のように、いつも通りの笑顔を残して行ってしまった海くん。

結局海くんの気持ちは、わからず終いだったな……。