「サラの姿を、舜先輩と滝先輩に見られてしまって……」
《……っ、え?》
珍しく動揺した声を出した蓮さんに、話を続ける。
「それで、あの、変装道具が全部なくなっちゃって、寮に戻るにも戻れなくて、その……」
《今どこだ?》
蓮さんは私の言いたいことを察してくれたのか、そう聞いてくれた。
「第3体育館のところです……」
《わかった。すぐに行く。なんかあったらいけねーから、電話繋いどくぞ》
ほっと、胸を撫で下ろす。よかった……。
蓮さんに、また助けられちゃったな……。
あんまり人に頼むのは苦手なのに、本当に蓮さんにはなぜか……自然と助けを求めてしまう。
蓮さんが来るまでの間、注意して周りを見ていた。

