「やっと笑ったな」



え……?

嬉しそうに笑った舜先輩が、再び私に手を差し出してくれた。



「改めて、これからもよろしくな、由姫」



舜先輩……。

みんな、優しい眼差しを向けてくれている。

ここにいてもいいんだと、言われているみたいだった。

私は……。



「よろしくお願いしますっ……!」



ここに、いたい。

みんなの……仲間でいたい。

再び溢れそうになった涙を、慌てて拭う。


そして——みんなに、満面の笑顔を向けた。