総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜






「すみません!! 特攻部隊の奴らが天王寺にやられました!!」



 ……っ。

 血を流したnobleの人が入ってきて、倒れるように床に座り込んだ。

 特攻部隊の人……?

 特攻部隊とは、暴走族の中でも戦闘力の高い人たちが集められる幹部の次に強い人たち。



「噂をすれば、だな」



 滝先輩が、ため息をつきながら言う。

 まるで、こうなることはわかっていたとでも言いたげな表情。

 生徒会室に、異様な空気が流れていた。

 蓮さんは興味がなさそうで、滝先輩は判断に困っている様子。南くんもいつもどおりで、舜先輩は面倒くさそうにしていた。



「……南、頼んだ」



 沈黙を破るように、指示を出したのは舜先輩。




*次回の更新4月9日(木)13:00〜*