総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜


 春ちゃんのことは今でも人として好きだし、できることなら、元の関係に……仲間に戻りたいとも思う。

 大切な存在には、変わりなかった。


 だから……そんな春ちゃんが退学になるなんて、絶対に嫌だ。


 大変だ……そんなことになったら、春ちゃんの将来に影響する。

 せっかく西園寺学園に入学したのに……全部水の泡になる上、退学という学歴も残ってしまう。



「どうした由姫? 顔が真っ青だぞ?」



 蓮さんが、心配そうに私のほうを見た。



「い、いえ」



 ダメだ……動揺しちゃ。

 でも……どうしよう、このままじゃいけないっ……。



「今、nobleの特攻部隊が天王寺を鎮めている……うまく収められるといいが……」



 滝先輩がそう話したと同時に、生徒会室の扉が開いた。