春ちゃんのことは今でも人として好きだし、できることなら、元の関係に……仲間に戻りたいとも思う。
大切な存在には、変わりなかった。
だから……そんな春ちゃんが退学になるなんて、絶対に嫌だ。
大変だ……そんなことになったら、春ちゃんの将来に影響する。
せっかく西園寺学園に入学したのに……全部水の泡になる上、退学という学歴も残ってしまう。
「どうした由姫? 顔が真っ青だぞ?」
蓮さんが、心配そうに私のほうを見た。
「い、いえ」
ダメだ……動揺しちゃ。
でも……どうしよう、このままじゃいけないっ……。
「今、nobleの特攻部隊が天王寺を鎮めている……うまく収められるといいが……」
滝先輩がそう話したと同時に、生徒会室の扉が開いた。

