「……処分、ということか?」
確認するような滝先輩の発言に、目を見開く。
「え……? 処分……?」
思わずそう口にしていた。
「この学園の決まりだ。校内での暴行事件は即停学。まあ、実際問題暴行事件なんて至るところであるわけだが、収められるような小さな規模だった。だが……あいつはもう度がすぎる。手に負えない」
舜先輩が、説明するように話してくれる。
そんな……それってつまり……。
「次に大きな揉め事を起こせば……退学処分が降りるかもな」
「……っ」
春ちゃんが、退学処分……?
私の、せいで……?
春ちゃんとは別れたけど、だからって嫌いになったわけじゃない。

