総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




「やはり、天王寺が大荒れだそうだ」



 まるで天気を伝えるように話す滝先輩。

 私はひとり、内心ドキッとしていた。

 春ちゃんが……大荒れ?



「いつものことでしょ~」

「……いや、異常な荒れ方だそうだ。nobleにも被害が出ていると言っただろ」



 ……え?


 滝先輩の言葉に、驚いてキーボードを打つ手が止まる。

 春ちゃん……nobleの人にも、迷惑かけてるんだ……。

 大荒れって……さすがに時期が、重なりすぎているよね……。

 今回も、前回も……私と何かあった時に、春ちゃんは問題を起こしている。

 やっぱり、今日生徒会寮にきたのも私と蓮さんの接点を嗅ぎつけて……?
 だとしたら全部……私のせいだ……。



「もうあいつはダメなんじゃないか」



 舜先輩が、ぼそっと言った。