「やはり、天王寺が大荒れだそうだ」
まるで天気を伝えるように話す滝先輩。
私はひとり、内心ドキッとしていた。
春ちゃんが……大荒れ?
「いつものことでしょ~」
「……いや、異常な荒れ方だそうだ。nobleにも被害が出ていると言っただろ」
……え?
滝先輩の言葉に、驚いてキーボードを打つ手が止まる。
春ちゃん……nobleの人にも、迷惑かけてるんだ……。
大荒れって……さすがに時期が、重なりすぎているよね……。
今回も、前回も……私と何かあった時に、春ちゃんは問題を起こしている。
やっぱり、今日生徒会寮にきたのも私と蓮さんの接点を嗅ぎつけて……?
だとしたら全部……私のせいだ……。
「もうあいつはダメなんじゃないか」
舜先輩が、ぼそっと言った。

