総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜






「早く仕事終わらせて晩ごはん食べに行こう~」



 あ、なるほど……何か食べたいものでもあるのかもしれない。



「うん、いい――」

「無理。俺と先約がある」



 私の返事を遮り、蓮さんが言った。

 え? 先約?

 私、蓮さんと何か約束してたっけ……?



「むぅ~!! 嘘だ! じゃあ明日!」

「明日もだ。明後日もその先もずっと俺で埋まってる」



 ……ど、どうしたんだろう蓮さん?

 まるで断る口実のように言っている蓮さんに、首をかしげた。

 その時、生徒会室内に電子音が鳴り響いた。

 滝先輩のスマホだったらしく、応答している。

 通話を切った滝先輩は、ため息をついたあと、生徒会幹部の人たちのほうを見ながら口を開いた。