総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





 私……というより、蓮さんに……問い詰めるような視線を送っている。



「関係ないだろ。仕事しろ」



 さらりと流した蓮さんに、南くんは不満げに頬を膨らませた。



「蓮くんだけには言われたくない~!!」



 たしかに、蓮さんは仕事が早いから終わったらいつも休んでいる。もちろん、自分の仕事はきちんとこなしているけれど、早すぎてサボっている時間のほうが長く見えてしまうんだろう、あはは……。

 南くんが、頬を膨らませたまま私のほうに歩み寄ってきた。



「ねえ由姫。今日一緒に帰ろう?」



 ……え?

 今日……別に構わないけど……ふたりでってことかな?

 いつも、生徒会が終わったらみんなで生徒会寮に帰っている。