私……というより、蓮さんに……問い詰めるような視線を送っている。
「関係ないだろ。仕事しろ」
さらりと流した蓮さんに、南くんは不満げに頬を膨らませた。
「蓮くんだけには言われたくない~!!」
たしかに、蓮さんは仕事が早いから終わったらいつも休んでいる。もちろん、自分の仕事はきちんとこなしているけれど、早すぎてサボっている時間のほうが長く見えてしまうんだろう、あはは……。
南くんが、頬を膨らませたまま私のほうに歩み寄ってきた。
「ねえ由姫。今日一緒に帰ろう?」
……え?
今日……別に構わないけど……ふたりでってことかな?
いつも、生徒会が終わったらみんなで生徒会寮に帰っている。

